ブルガリア固有品種マヴルッド
「ブルガリア固有品種マヴルッドを味わう」
数千年前からワイン造りをしていた地中海、黒海沿岸の国々には、数多の固有品種の葡萄があり、ブルガリアも当然のことながら多くの地葡萄を栽培しています。なかでも古代から脈々と続いている「マヴルッド」と言う葡萄が、ブルガリアを代表する固有品種として知られています。
紀元前8世紀に書かれたホメロスの「イーリヤス」「オデュセイア」物語にも、マヴルッドで造られたトラキアのワインが敵対するギリシャ及びトロイアの両陣営に輸出され、その味は「色は黒く、蜂蜜のように甘くおいしい」と記されています。
濃厚なトラキアのワインは通常水で割って飲まれていたようですが、酒に強いトラキア人はそのまま飲んでいたそうです。またその記述からトラキアのワインは現在のアパシメント製法(室内の藁の上で摘み取った葡萄を寝かせ、水分をとばし糖度を上げる)で造られていたと思われます。
マヴルッドはギリシャ語で「黒」を意味するマヴロから派生した言葉で、ホメロスの記述にあるように昔はその名の通り黒に近い色であったようです。果粒は小さく温暖なブルガリア南東部のトラキアヴァレー地域でのみ栽培生育されています。
ブルガリアとギリシャ、トルコの国境地帯にあるカタルジーナ・エステイトは、まさにそのマヴルッドに適したテロワールを兼ね備えています。
ワイン造りで有名であったトラキア王の墳墓がある「メゼック」と言う町に隣接しているため、その古代トラキア王に敬意を表し、「メゼック」をワインのブランド名としています。
そのメゼックシリーズの中でも、日本初登場以来数々の賞を受賞してきた人気ブランドがメゼック・マヴルッドです。新ヴィンテージ2018年のメゼック マヴルッドは、フレッシュでジューシーな口当たり。ラムやハンバーグステーキ、ハードタイプのチーズなどと好相性。
今回マヴルッドの最高級キュヴェ、カタルジーナ マヴルッド2017ヴィンテージがリリースされました。
深紫色で赤黒果実、オークやスパイスのニュアンスのアロマがあり、驚くほど均整のとれたエレガントな仕上がりでアロマティックな余韻が長く続きます。
トラキアヴァレーで造られた個性的な2種類のマヴルッドの違いを、ぜひお楽しみください。
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