暦の上では立春ですが、日本をはじめ強烈な寒波に見舞われている国が多い中、北京オリンピックが開幕しました。24節気の映像で幕を開けた開会式で、サモアの旗手が平気な顔をして裸で行進していたのには驚かされました。

まだまだ雪が降ったり厳しい寒さが続きそうですが、桜の枝には芽吹きを待っているような芽がたくさん見受けられ、春の到来がすぐそばまで近づいているのが感じられます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

ブルガリアには春と豊穣を呼ぶ行事として2月14日のバレンタインデーに行われる「トリフォン・ザレザン」があります。これは葡萄の守護聖人・聖トリフォンに春の到来と豊作を祈願し葡萄の枝を剪定する儀式を行う日となっています（ザレザンとは切ることを意味する言葉です）。

ワイナリーでは剪定した葡萄の枝の切り口にワインと聖水をかけ、肥沃な大地を表す丸い形のパンを食べて豊作を祈ります。また男女問わず花束や好みのものを贈ったりワインを飲んだりして祝います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

もう一つこの時期に行われる行事に悪霊や災いを追い払い、春と共に幸福を呼ぶ「クケリ」と言う祭りがあります。クケリは古代トラキア人が始めたと言われ、獣や犬のような衣装を身にまとったり、重いベルを腰に幾つも付けた男たちが街中を練り歩く奇祭です。

昔はブルガリア全土で行われていたクケリも現在では一部の市町村でのみ続けられています。首都ソフィアから程近いペルニクと言う町で行われるスルヴァ仮面祭と呼ばれているクケリは2015年にユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

おすすめワイン

 

【ブルガリアワイン催事情報】
★新宿高島屋B1ワイン売り場
・日時：2022年3月1日（火）～7日（月）　10:30～19:30

※3月1日（火）は12:00～19:30
※新商品始めオーガニックラズベリーワイン、オレンジワイン、ブルガリア交配品種ルビン、地葡萄マヴルッドなどバラエティ豊かにご紹介します