ブルガリア発祥のキリル文字
5月24日はブルガリアの文化の日で、ブルガリアで考案され世界中で使われているキリル文字と聖人を祝う重要な祝日となっています。
ブルガリアの文化の紹介に貢献した文化人の方々がアラヴァジエヴァ・ブルガリア大使から表彰されました。
現在ブルガリアで使われているキリル文字は9世紀半ば聖キリルと兄の聖メトディウスがスラブ系言語に合う文字として考案したグラゴール文字をブルガリア人の弟子聖クリメントがキリル文字として進化、確立させたものです。
当時東ヨーロッパ随一の大国であった第一次ブルガリア帝国の君主ボリス一世はキリスト教を国教とし、教会での使用にも積極的で、キリル文字は広がって行きました。
このように現在ロシアをはじめとした国々で広く使用され、ロシア文字などと言う人もいるキリル文字は、実はブルガリア人が作ったブルガリア文字なのです。
ブルガリアの首都ソフィアの文教地区にソフィア大学や国立美術アカデミーなどと共に国立図書館があり、「キリルとメトディウス」図書館と名付けられ銅像も建っています。
またバルカン半島最大でソフィアのシンボルでもあるアレクサンダー・ネフスキー大聖堂をはじめブルガリア全土に兄弟のイコンや彫像があり、人々の信仰の対象になっています。